如意輪、馬頭、羂索、半跏思惟・・・・特徴のある観音様!!
如意輪観音
如意宝珠と法輪が持物(じもつ)の観音菩薩
で、如意宝珠は「思うがままに無限に願いを
叶えるもの」、法輪は「煩悩を砕くもの」で
あり、財も知恵も思いのままにかなえられる
という密教の秘法の本尊。平安時代以降は、
六本の腕を持つ像がほとんどで、六道の苦悩
から人々を救う。思いのまま!!
馬頭観音
頭上に馬の頭をつけているのが最大の特徴で
、馬が草をむさぼり食べるように煩悩を食べ
尽くすとされている。畜生道に落ちた人々を
救う観音さま。髪は燃え上がる「焔髪」で、
額には第三の眼が備わり、馬の口をかたどっ
た「馬口印(ばこういん):人差し指と薬指
を曲げて合掌する印相」を結ぶ。
不空羂索観音
不空とは「ますところなく」の意味で、羂索
とは「インドで戦いや猟に用いられた投げ縄
状の罠であり、羂索ですべての人々を救う観
音さま。一面三眼八臂の作例が多い。昔美術
で習った、国宝奈良東大寺法華堂の「不空羂
索観音立像」を思い出しますね。合掌する両
掌の間に水晶珠を挟んでいる。
弥勒菩薩
「弥勒」とは「慈から生じた者」という意味
で、釈迦如来が死去してから五十六億七千万
年後に人間界に生まれて仏(如来)となり、
人々を導くとかんがえられている。奈良時代
までは、片足を組んで、人々を救うための方
法を思考する半跏思惟の菩薩形で表現される
ものが多い。