明王の登場・・・恐ろしい忿怒の表情?!
明王像の特徴
明王は密教特有の尊像で、密教伝来以後に造
像されるようになった。「明」は真実の世界
をもたらす言葉「明呪(みょうじゅ)」「真
言(しんごん)」を意味する。明王は如来の
化身で、反仏教的な人々を強制的に従わせる
ために、恐ろしい忿怒(ふんぬ)の表情を浮
かべた姿で表現される。
不動明王
密教の最高尊格である大日如来の召使として
「大日経」に登場。仏教を信じない人びとを
導くために大日如来そのものが姿を変えたも
の。頭部の左側にまとめて垂らした弁髪、天
地眼(右目を天に、左目を地に向け世界のす
べてを見ている)などに特徴があり、「お不
動さん」として親しまれている。
降三世明王
五大明王の一つで、東方を守る。大日如来に
従わず、すべての三世界(すべての世界)の
主であると自称した大自在天を降伏させたこ
とにより降三世と呼ばれる。異説では、「三
世」を「貧・瞋・痴」の三煩悩(三毒)を降
伏させるものとして「降三世」という名にな
ったという説もある。
大威徳明王
五大明王の一つで、西方を守る。阿弥陀如来
が忿怒の姿で現れた化身。「大威徳」は、大
きな威力の徳性を持つという意味。六面の顔
、六本の腕、六本の足をもつ六面六臂六足で
、足を六本持つところから、六足尊とも呼ば
れる。水牛と関連して農牛神としても信仰さ
れる。