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「じっさま」が徒然につづる自己満足の館

      〒44-1181
      現世長命市 天国区願望町1-2-3

      10月号 2015年 第181号

今が旬の豆知識

バブル期のような夏!?

植物の葉は、太陽エネルギーを利用して二酸化炭素と根から運
ばれた水を原料に、植物が生きていくための糖分を作り出す「
光合成」を行う工場であり、出来上がった糖分は葉から茎にへ
と運ばれる。この光合成は、葉の中の「葉緑素」によって行わ
れ、葉が緑色をしているのは葉緑素が緑色だからだ。工場の稼
働は、動力である太陽エネルギーがふんだんにある夏の間はバ
ブル期のようなフル稼働で忙しい。

涼しい秋風が・・・!?

目標イメージ

夏から秋に・・・日差しは弱くなり、日照時間も短くなる。
工場の動力源の質・量ともに減少してくる。気温の冷え込み
は光合成の効率を低下させ、根の動きも鈍り、水の量も不足
しがちとなる。動力・効率・原料・・・生産性の低下の一途
ととなり、葉の生産工場は赤字収支に転落。葉の維持コスト
は同じようにかかる上に、葉からは水分が蒸発して貴重な水
分を浪費、工場は完全なお荷物の存在となる。さらに厳しい
冬は、間違いなくすぐそこに・・・どうするぅ〜!!


厳しい冬を乗り切るために!?

生産工場としての価値を失った工場は閉鎖、リストラ!!!!
出向の幹部社員、資産価値のある備品は本社へ・・・葉にあっ
た目ぼしいタンパク質はアミノ酸に分解され、木の幹へ回収。
植物は葉の付け根に水分・栄養分を通さない「離層」を形成・
・・本社からの原料供給・資金の支給ストップ状態。

葉は限られた手持ちの水分と栄養分を使って光合成を続けるが
、作られた糖分が茎に送られることはない。さて、それで!?

いよいよ紅葉から落葉へ!?

茎と葉の間に形成された「離層」に遮られ、行き場を失っ
た糖分はやがて「アントシアニン」という赤い色の色素に
姿を変えていく。光合成を続けてきた葉の中の葉緑素が、
やがて低温によって壊れていく。もはや糖分を作る生産の
術さえ失ってしまい、葉緑素が失われ、葉にたまっていた
アントシアニンの赤い色素が目立つようになる。・・・「
紅葉してきましたねぇ〜!!」・・・生産工場として葉の
灯火が静かに燃え尽きようとしているときなのである。
感慨深いぞ!紅葉!

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じっさまの館

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