いづれがあやめかかきつばた
良くご存じのことわざですよねぇ〜 意味は、どちらも優れ
ていて優劣がつかずに選択に迷うことのたとえ。女性の美し
さに例える場合が多いとの事だが、現代ではセクハラ、パワ
ハラと言われかねない・・・とほほ! 調べてみると、源頼
政(平安時代末期の武将・歌人)が宮中で伝説上の怪獣であ
る「ぬえ」を退治したほうびとして、「あやめのまえ(菖蒲
前)」という美女を賜るとき、12人の美女の中から見つけ
出せと言われ、選択に困って読んだ歌(太平記)がもとだと
言われている。
簡単な区別の方法がある!
花弁の元(花びらのもとの所)で区別ができる。「あやめ」は
網目状の模様、「かきつばた」は白色、「花ショウブ」は黄
色となっており、一度覚えると容易に区別できる。身長(背
たけ)は、花菖蒲がが一番高く(80cm〜100m)、か
きつばたが(50〜70cm)、あやめは(30〜60cm
)で一番低い。
咲く場所にも違いが!?
畑のような乾燥地で栽培するのに適しているのが「あやめ」
、水辺などの湿地帯に適しているのが「かきつばた」、その
中間で乾燥地でも湿地でも栽培できるのが「花菖蒲」という
ことらしい。 なお、「かきつばた」を漢字で書くと「杜若
」となる。書けない読めない情けない!!
ショウブ湯のショウブは別物!?
端午の節句の「ショウブ湯」「ショウブ酒?」など、古
くから邪気をはらう植物として使われる「ショウブ」は
サトイモ科であり、世界で200種ほどが知られている
、アヤメ科アヤメ属ではない。葉っぱが似ており、間違
えやすいが、花は蒲の穂みたいな黄色い花である。ショ
ウブの葉や根茎には芳香があり、今でも「しょうぶ湯」
の風習は残っている・・・残していきたいものである。