屈性・・・!?
植物の芽は、上から来る光に向かって伸びる
と思われがちですが、完全に真っ暗な中でも
上に向かって伸びる。重力のない宇宙ステー
ションなどで、真っ暗な中で発芽した芽を水
平に横たえると、上に曲がることなく横向き
にまっすぐ伸びる。この重力と反対の方向に
伸びる性質を負の重力屈性と呼ぶ。一方、根
には重力方向に伸びる正の重力屈性がある。
エチレン・・・!?
植物は、接触するという刺激を感じると「エ
チレン」という気体を発生させ、茎の伸びを
抑え、太くする。風に当たったり、触って揺
らしても同じ。キクをなでまわして育てると
、なで回していない鉢のキクに比べて、茎は
伸びず、短く太くたくましくなり、大きく立
派な花が咲く。植物は自分が支えることがで
きる大きさの花しか咲かせない!!
蒸散・・・!?
世界で最も背丈が高い木は115m程で、セ
コイアという樹木。茎の中の道管には水が切
れ目無く満ちており、水同士は凝縮力で強く
結びついている。水が水蒸気となって葉にあ
る気孔から空気中にでていくと、この水に引
っ張られて、下の水は上の方に引き上げられ
る。これが、植物が高いところまで水を供給
する仕組みだ。ガッテン・ガッテン!!
頂芽優勢・・・!?
植物は、茎の先端にある頂芽と呼ばれる芽が
背丈を伸ばしながら、次々と葉っぱを展開す
る。芽は、茎の先端だけでなく総ての葉の付
け根にもあり、側芽と呼ばれる。この側芽は
頂芽が盛んに伸びているときは伸びない。頂
芽が食べられたりしてなくなった時、食べら
れた葉の下方の先端になった側芽が頂芽とな
って伸び出し、元の姿に・・・すばらし!!