医師が記述・・・!?
900年頃アラビア人の医師が、コーヒーの
薬理効果を認めて、野生のコーヒーの種子の
煮出し汁を患者に飲ませていた。彼の文献に
は、コーヒーには消化や強心、利尿の効果が
あると記載されている。イスラム教徒の医師
も同様の記述を残しており、医師達の手によ
って、単なる飲み物にとどまらず、薬として
も考えられていた記録が残っている。
起源伝説・・・!?
1300年頃にアラビアのモカ(現イエメン
)に人気の祈祷師がいた。モカ王の娘の病気
を祈祷で癒やしたとき、この娘に恋をしてし
まい、追放された山中で小鳥が小枝にとまり
陽気にさえずるのを見つけた。その木の果実
を摘み取って、スープをつくると香りの良い
飲み物ができた。飲んでみると元気がでたよ
うな気がした。それがコーヒーだった。
コーヒーハウス・・・!?
1554年にダマスカス出身とアレッポ出身
の二人が、トルコのコンスタンティノープル
のタクタカラと呼ばれる地に、それぞれコー
ヒーハウスを開業した。この2店が世界最初
のコーヒーハウスといわれている。両店とも
人気を集め、様々な国の商人から官廷の役人
まで幅広く訪れ、コーヒーハウスは「賢者の
学校」と呼ばれるようになる。
日本人初・・・!?
1804(文化1)年に、日本人自身による
初のコーヒー飲用体験記が記されている。「
外国の船で「カウヒイ」というものを飲んだ
が、焦げ臭くて美味しくなかった」と書き記
している。この後コーヒーに対する興味関心
も高まり、蘭学者によるコーヒー著述が盛ん
になり、たて方や飲み方の製法・手法に至る
まで資料は質・量ともに充実していった。