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「じっさま」が徒然につづる自己満足の館

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      現世長命市 天国区願望町1-2-3

      5月号 2016年 第188号

縄文の学び(9)

 都井岬 都城  縄文の学び(9)

縄文人とアルコール(酒)!?

縄文人は酒を飲んでいた!?

遺跡(三内丸山)の低地から大量の植物種子が出
土するが、ニワトコの量が最も多い。赤い実は毒
があるとも言われ、食べることが出来ない。そこ
で「ニワトコ酒説」が浮上。キイチゴ、サルナシ
、ヤマグワ・・・などと乾燥後発酵させる。
発酵した果実に集まるショウジョウバエのサナギ
も多く出土することから、何かしら発酵物を作っ
ていた可能性は高い!!・・・とのこと。
      (画像:ニワトコの赤い実)



体内でアルコールは!?

胃で約20%、小腸で80%吸収され、その9
0%以上が肝臓で分解されアセトアルデヒドに
変化、酵素でさらに分解され酢酸に変化し、水
と二酸化炭素になって体の外に排出される。二
日酔いの不快な症状は、アセトアルデヒドが原
因で、この処理能力がお酒に強いかどうかを左
右する。





アセトアルデヒドの分解能力!?

遺伝子には分解能力が高いN型、突然変異で
能力が低下したD型があり、両親から受け継
ぐのでNN型、ND型、DD型の3パターン
が存在。NN型は酒豪タイプ、ND型はそこ
そこ飲める、DD型は飲めない下戸タイプ。
日本人の56%がNN型、40%がND型、
DD型は4%、白人・黒人のほぼ100%が
NN型でアルコールに強いとされる。




縄文人はNN型・・・!?

恐らく縄文人のほとんどはN型遺伝子のみを持
っており、酒豪タイプ。縄文時代末期に海を渡
って近畿・中部に多く移り住んだとされる弥生
人によってD型遺伝子がもたらされた・・・・
北海道、東北、九州、沖縄にN型遺伝子の割合
が多く、最も少ないのが三重県、次いで愛知県
。D型は2〜3万年前にモンゴロイド人種の中
で起こったと考えられている。
(3月16日 塩尻の平出遺跡撮影:じっさま)



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