鳥・虫の観察・・・すばらしい!?
鳥は
異国のものであるが、オウムは人の言うこと
をまねるというので心を打たれる。山鳥・鶴
・サギなどは、故事や古歌などの連想で面白
い。ウグイスは、声も姿も上品でかわいいが
、宮中で鳴かないことや、いつまでも鳴いて
いて聞き苦しい点がいやだ。すばらしい鳥だ
と思えばこそそんな欠点が目立つのだが。
鳥は2
ホトトギスは(ウグイスのいつまでも鳴いて
いるのとは違って)最も素晴らしい。一年の
うち、ほんのしばらくしか声が聞けず、五月
雨(さみだれ)の短夜(みじかよ)に聞こう
と思って胸をおどらせるのもすばらしい。夜
鳴くものは、みなすばらしいが、赤ん坊だけ
は例外である。ええぇ〜〜赤ん坊が例外??
虫は
虫は鈴虫、ひぐらし、蝶、松虫、キリギリス
、など心を引かれるが、蓑虫は、哀れを感ぜ
しめられる虫である。鬼が生んだと言うが、
親から捨てられて、秋風の音を聞き分けて、
陰暦八月(仲秋)の頃になると、「ちちよ、
ちちよ」と心ぼそげに鳴くのは、実に哀愁を
もよおさせられる。蓑虫・・・鳴くんだぁ?
虫は2
ぬかづき虫(米つき虫)がおじぎをしながら
歩くのも面白い。ハエは、にくらしく愛敬の
ないものである。ただもうあらゆる物にとま
り、人の顔などに濡れた足でとまると、冷た
い感じがするのが実ににくらしい。また、人
の名に(蝿が)ついているのも、大変いやな
ものである。名前は勘弁してよぉ〜〜!?