日本三大随筆・・・!?
鴨長明
京都下鴨神社の神職の次男で、びわや和歌に
すぐれ、後鳥羽上皇の和歌所寄人(和歌の選
定をつかさどる)にとりたてられる。元久元
年に下鴨河合社の神職に推されたが、一族の
反対で実現せず出家(50才頃)。大原へ隠
棲後、日野に方丈の庵をむすび「方丈記」を
執筆。62才??で死去。
日本三大随筆
時代順にみてみると、平安時代中頃の「枕草
子」、鎌倉時代初期の「方丈記」、鎌倉時代
末期ごろの「徒然草」となります。作者は、
「源氏物語」の紫式部と並び称される女流作
家の清少納言、歌やびわ・琴の名手の鴨長明
、古典学者・能書家など多彩な才能を発揮し
出家したこともある吉田兼好です。
ゆく河の流れ
有名な冒頭の「ゆく河の流れは絶えずして、
しかももとの水にあらず」・・・口語訳で、
「河の流れは絶え間ないが、その水はいつも
入れ替わり、もとの水ではない。よどみに浮
かんでいる水の泡も、消えたかと思うと生ま
れ、いつまでもそのままということはない。
世の中の人間、住まいも同じことだ。」
災害文学
方丈記には鴨長明が経験した5つの災厄であ
る、安元の大火・治承の辻風・福原遷都・養
和の飢きん・元暦の大地震が細かく描写され
ており、東日本大震災が起きたとき、再び注
目があつまった。方丈の庵とは、一辺が約3
メートルの方形で、約9平米・6畳弱の広さ
となります。