髪形、まわし、さがり、塩・・・!?
髪形
大相撲の十両以上の力士(関取)が結うこと
ができる髪形が「大銀杏(おおいちょう)」
で、江戸時代に男性の髪形として一般的だっ
た「銀杏髷(いちょうまげ)」のマゲの部分
を大きな体躯に合わせて大きく結ったマゲ。
大銀杏は正式な時のマゲで、稽古の時など普
段は「丁髷(ちょんまげ)」という髪形。
廻し
「まわし」の幅は47cmあり、これを四つ
折りにしてしっかり折り目を付けて使う。長
さは大体自分のウエストの約7〜10倍程度
で6m〜9mくらい。本場所用の廻しは、関
取になると絹で織られた締め込みという廻し
を使う。けいこの時に使う廻しは、硬い木綿
布で関取は白色、幕下は黒色となっている。
さがり
「廻し」についている、すだれのような物を
「さがり」という。関取が土俵入りの時に付
ける化粧廻しのきれいな刺繍がされている部
分を前垂れといい、江戸時代頃の相撲はこれ
を付けて取っていた。明治の後半、相撲が取
りづらいと、前垂れに変わり現在の下がりが
誕生。さがりの本数は、17本が基本。
塩
大和、奈良、平安時代になると神社のお祭り
の中で相撲が始まる。この相撲は、どちらの
力士が勝つかによって、豊穣や豊漁を占う神
事としての相撲で、占いの場を神聖な場所と
して浄める「清めの塩」として、土俵にまく
風習が生まれた。本場所では、一日に45
kgもの塩がまかれるらしい。