新潟県・・・馬高の火焔土器!!
火焔土器
「火焔土器」とは、昭和11(1936)年
に新潟県長岡市の馬高遺跡で最初に発見され
た1個の土器に付けられたニックネームで、
それ以外の類似した土器については、「火焔
型土器」と呼んで区別している。火焔土器と
いえば、一つしかない固有名詞なのだ!!素
晴らしい縄文時代中期中頃(約5千年前)。
(2016.06 火焔土器 撮影:じっさま)
馬高縄文館
北陸・関越自動車道長岡ICから車で約5分の
ところに馬高縄文館がある。愛称は、火焔土
器ミュージアムで、火焔土器の発見地である
馬高・三十稲場遺跡に関わる資料が展示され
ている。火焔型土器の他に、王冠型土器と呼
ばれる口縁部に火焔型のような鋸歯状のフリ
ルのない土器の展示が興味深い。
(2016.06 馬高縄文館 撮影:じっさま)
年代
土器に残る「おこげ(炭化物)」を分析する
ことで、土器が使われた年代を調べることが
できる。最新の放射線炭素(14C)法で調
べると、使われた年代は5300年前から4
800年前のおよそ500年間に、ほぼ収ま
っていることがわかった。土器を火にかけて
食べ物を煮た証拠で生活感あふれます。
(2016.06 土器年代 撮影:じっさま )
制作方法
出土した土器を詳しく観察すると、その制作
方法がわかる。火炎土器は、ひも状の粘土の
輪を積み上げて土器をつくる「輪積み」で口
縁部付近まで整形した後に、胴部の文様を付
け、最後に口縁部のフリルや鶏冠状突起をつ
けている。土器表面の色は、粘土に含まれる
鉄分の違いで赤色系や白色系になる。
(2016.06 制作方法 撮影:じっさま)