学んできた縄文時代について再整理し、学び直す!! 今回は「体」
人骨
骨の横断面が扁平であることから筋肉の付着
力が強く筋肉質の体つき。顔面は上下に短く
寸詰まりで、眉線が一直線に近い。歯は、上
下のかみ合わせが、ほとんどの場合主にピタ
リと一直線、いわゆる「毛抜き状」であり、
弥生時代から現代人までにみられる「ハサミ
状咬合(こうごう)」とは異なる。
(2017.10 吉胡遺跡 撮影:じっさま)
身長・寿命
縄文前半期は、男157cm・女147cm
で、縄文後半期になると男159cm・女14
9cmとなる。江戸時代の男155~157
cm・女143~145cmのほうが低い。
寿命は、縄文人の平均で31才と言われてい
るが、15才までに6割以上が死亡すること
が影響しているようだ。
(2017.10 吉胡遺跡 撮影:じっさま)
虫歯
縄文人は、歯質がよく歯列も規則正しく立派
であるが、虫歯が50%超ある。アイヌ人は
1.1%と言われている。縄文土器は、生の
ままでは消化困難な植物性食料の利用拡大に
貢献した。虫歯を誘発するほど「クリ」「ク
ルミ」「トチ」など各種ドングリを主食とし
ていた事がうかがえる。
(2017.04 蜆塚遺跡 撮影:じっさま)
潜水漁法
海浜の村から出土する縄文人の頭骨から、外
耳道骨腫の形跡が見つかる。男は狩りだけで
なく、潜水漁法に従事していた事がうかがえ
、「アワビ」を好んで捕食していたようだ。
入れ墨をして身を守っていたと「倭人伝」に
記載されており、土偶にも、それらしい表現
がある。
(2017.10 吉胡遺跡 撮影:じっさま)