生命誕生・・・!?
海(原始海洋)は地球誕生から6億年ほど経
過した40億年前に誕生した。温室効果をも
たらす二酸化炭素が海に溶け込んで温室効果
を弱め、地球上は生物が繁栄する適度な環境
条件が整いつつあった。38億年前に海底の
水圧200~300気圧、温度200~30
0℃の環境下にある熱水噴出口付近で最初の
生命が誕生した。嫌気性生物である。
好気性生物・・・!?
約32億年前、光を利用して光合成を行うこ
とができる、葉緑体を持たないラン藻(シア
ノバクテリア)と呼ばれる光合成細菌が現れ
る。この酸素を利用してエネルギーを生産で
きる好気性生物が現れる。海中や大気の二酸
化炭素が酸素に変えられ、海中の酸素は飽和
状態となり、10億年前から大気中の酸素濃
度は上昇し続けた。
生物多様化・・・!?
10億年前頃に多細胞生物が出現した。9億
年前頃になると、雌雄が交雑して子供を作る
有性生殖生物が生まれ、生物多様化を進ませ
ることになる。このことで同じ種から少しず
つ遺伝的に異なる個体が作られ、地球上のい
かなる環境変化に対しても、生き残るために
短期間に多種多様な生物個体を産出できるシ
ステムを構築できた。
生物が陸上へ・・・!?
酸素はついに成層圏まで達し、5億年前には
大気の上層部でオゾン層が形成され、生物に
とって有害な紫外線をさえぎり、陸地で生命
体が進出できる環境が整った。最初に海から
陸に上がった生物は植物で、約5億年前にコ
ケ植物、4億5千万年前には、根・茎・葉と
維管束を持つシダ植物が誕生し、水際に沿っ
て陸上に進出していった。