基準は・・・!?
明文化された基準は「文化財保護法27条」
の定義によると、「重要文化財のうち、世界
文化から見ても価値が高く、たぐいない国民
の宝」となっている。国宝を選び出す元グル
ープになる「重要文化財」は、「有形文化財
のうち、重要なもの」となっている。なんだ
かわかったようなわからないような曖昧な感
じがしますね。
誰が決める・・・!?
文部科学大臣が最終的に決定しますが、具体
的には、文部科学省に設置される「文化審議
会」の委員が調査し、大臣に答申します。こ
の委員の任期は1年(再任可)で、多くが大
学教授や、美術館・博物館の館長などの専門
家です。2020年10月現在、国宝の数は
1120件、重要文化財は13281件が指
定されている。
八種類・・・!?
国宝には八種類の分類(工芸品(253)、書跡・典籍(228)、建造物(227)、絵画(162)、彫刻(138)、古文書(62)、考古資料(47)、歴史資料(3))がある。一番多い工芸品の約4割が刀剣で占められている。「書跡・典籍」とは、日本書紀や古今和歌集、書などのことで、縄文土偶などは「考古資料」に分類される。
人間は・・・!?
「文化財保護法」では、有形文化財(国宝な
ど)、無形文化財(演劇や工芸技術など)、
民俗文化財(お祭りなど)、天然記念物(動
物や植物など)、文化的景観、伝統的建造物
群など幅広く「文化財」として保護している
。人間国宝とは無形文化財の中で、さらに重
要無形文化財に指定された「わざ」そのもの
の保持者のことで、人間国宝の名称は通称。