桜の開花・・・!?
春になると咲く桜、温かくなると咲くイメー
ジですね。ところが開花に冬の寒さも関係し
ています。冬眠する植物で、休眠物質である
「アブシシン酸」が開花を止めている。アブ
シシン酸は寒さを経験して減っていき、春に
なると「ジベレリン」という開花を促進する
物質が作られ、クローンであるソメイヨシノ
は、一斉に開花する。
梅の開花・・・!?
全国的にウメの開花はサクラの開花より1~
2ヶ月ほど早く咲きます。この違いは、なん
と「眠りの深さ」の違いとか。ウメもサクラ
も秋に夜が長くなってくると、葉でつくられ
るアブシシン酸の働きで、つぼみは眠ります
。つぼみが目覚めた後は、つぼみが開き始め
るための温度が大切で、ウメはサクラよりこ
の温度が低い。
万葉集・・・!?
奈良時代の留学生である、遣隋使や遣唐使が
中国から持ち帰り、貴族の間で自分の屋敷の
庭に梅の木を植えるのが一種のステータスで
あったとか。万葉集には100種以上の花が
登場するが、ウメは萩に次いで多く読まれて
いる。ウメを詠んだ歌は122首で、サクラ
を詠んだ歌は40首ですから、当時の花見と
いえば、サクラよりウメだった!?
桜切る馬鹿・・・!?
サクラの花は、枝が細く分かれた枝の先端に
花芽が多く付きやすく、一度剪定して新たに
伸びた枝の途中には花が咲かない。ウメは伸
びた枝全体に枝から直接花が咲くため、小枝
を刈り込んで新しい枝を伸ばした方がそこに
も多くの花が咲く。このことから、サクラは
古い枝を大切にし、ウメは新しい枝を積極的
に伸ばす「ウメ切らぬ馬鹿」ことわざが!